第2回 若手の会を開催しました!

2025年10月18日(土)に東京科学大学湯島キャンパス(東京都文京区)にて、学術変革研究領域A「潜在空間分子設計」第2回若手の会を開催しました。本会は、翌日の10月19日から開催される第2回リトリートの直前に、主に学生および30代程度の若手研究者が集まり、互いの研究内容を共有するとともに親睦を深めることを目的として企画されました。本領域はケミカルバイオロジー、情報科学、有機合成の主に3領域を専門とする研究者が集まることから、その壁を超えた理解と交流を実現できるかが重要なポイントになります。今回の参加者は50名で、2件の口頭発表(依頼講演)と36件のポスター発表およびショートトークが行われました。

本会は代表の丹羽(九大)からの趣旨説明の後、まず古井海里さん(東京科学大)にご講演いただきました。古井さんは大上先生(B班)の研究室の博士後期課程の学生ですが、これまでに取り組まれてきた情報科学を基盤とした手法の概要を説明してくれました。続いて山本智也先生(阪大)から、新しいイメージング手法の開発に関する研究成果をご紹介頂きました。いずれの発表に対しても多くの参加者から質問の手が上がり、議論が大いに盛り上がりました。会場を移動して開催したポスター発表は、十分な議論時間を確保するために18件ずつ二回に分けて実施しました。今回の若手の会が領域のイベントの初参加となった学生も多くいましたが、普段目にすることのない異分野の発表を積極的に聞きに行く様子が多く見られ、学術を通じた交流が盛んに行われました。若手の会の後の懇親会にもほとんどの参加者が参加し交流をさらに深めていました。

若手の会は、特に若手研究者を対象に、リトリートへの積極的な参加を促すサポートを意図してこれまでに2回開催しましたが、ほとんどの参加者はこれをよく理解し、またこの機会を十分に活用してくれました。この目的とは別に、今回は東京での開催だったことから、リトリートには参加できないが若手の会には参加するという学生も多く見られました。そのような学生たちにとっても、今後本領域に興味を持って関わるきっかけになれば良いと考えます。最後になりますが、本会の運営に多大なご協力を頂きましたスポンサーの皆様と、会場利用にご協力頂きました細谷孝充先生(東京科学大、班友)に深く感謝申し上げます。

丹羽 節(九大院薬、報告書執筆担当)、鎌田真由美(北里大)