定量評価を可能とする高精度分子機能計測法の開発による、情報解析に値するデータ供出!

菊地 和也

研究代表者
所属:大阪大学大学院工学研究科 教授

研究概要

本研究計画班では、情報科学を活用することでケミカルバイオロジー研究の発展型となる分子設計法を確立するため、その基盤となる化合物潜在空間を構築する生物活性データ収集を行う。情報解析に値する量と質を確保した生物活性データを得るため、定量化できる精度を有した分子作用のイメージングデータ取得法を確立させる。このデータ取得法は世界的にオンリーワンのオリジナル解析法であり、化学ツール(分子イメージングプローブ)の開発に基づき、B01班が独自に有するアルゴリズムに使用できる定量的データを取得する。このオンリーワンかつ稠密化されたデータ取得により、潜在空間における作用分子の周辺探索を高精度化することで、新規分子のデザインに貢献する。また、C01班が合成した新規構造分子の生物活性を検証する。

研究成果

  1. Hirayama, S.; Hori, Y.; Benedek, Z.; Suzuki, T.; Kikuchi, K. Nat. Chem. Biol. 2016, 12, 853-859.
  2. Minoshima, M.; Kikuta, J.; Omori, Y.; Seno, S.; Suehara, R.; Maeda, H.; Matsuda, H.; Ishii, Masuda, H.; Ishii, M.; Kikuchi, K. ACS. Cent. Sci. 2019, 1059-1066.
  3. Hashimoto, R.; Minoshima, M.; Kikuta, J.; Yari, S.; Bull, S. D.; Ishii, M.; Kikuchi, K. Angew. Chem. Int. Ed. 2020, 59, 20996-21000.
  4. Minoshima, M.; Umeno, T.; Kadooka, K.; Roux, M.; Yamada, N.; Kikuchi, K. Angew. Chem. Int. Ed., 2023, 62, e20231704.

研究分担者

  • 松森 信明 九州大学理学研究院
  • 野村 尚生 北海道大学薬学研究院
  • 蓑島 維文 大阪大学大学院工学研究科